山のニュース

「山梨」南アルプス小仙丈岳で、男性凍結路で滑落して頭部座礁! [2015/11/07]

 4日夜、山梨県警南アルプス署に木下さんの妻から「登山に出かけた夫が帰ってこない」と届け出があり、5日から同署員と長野県警ヘリが捜索していた。
   6日午前10時10分頃、南アルプス小仙丈ケ岳の登山道から約50メートル下の斜面(標高2600m付近)で、横浜市の木下一彦さん(69)の遺体を発見したと発表した。
   発見現場は登山道から約50メートル下。死因は頭部外傷、凍った地面で足を滑らせたとみている。木下さんは10月31日に単独で入山、家族に詳しい行程を伝えていなかったという。
   
    

 県警伊那署によりますと木下さんは、早稲田大理工学術院教授、10月末に単独で入山、今月3日未明、長野・山梨県境の北沢峠の山荘から小仙丈ケ岳方面に向かい、消息を絶っていた。
   木下さんは生物物理学が専門。分子一つひとつの機能を知る「一分子生理学」という分野の発展に大きく貢献。
   1990年代半ばに、生命がエネルギー源として利用するATP(アデノシン三リン酸)を作る酵素の分子が回転する様子を、光学顕微鏡で観察することに成功した。